福永大らの地元近畿勢
脚力伯仲の混戦だが、地元で気合入る福永大智から。S級での優勝となると意外にも21年2月向日町の1回だけながら、近況は良好。Gレースでも順調に連対を重ねていて動けている印象だ。ダッシュを生かしたカマシ、まくりで敵をまとめて一蹴する。近畿は追い込み型の援軍がやや手薄で、同郷同期の中釜章成や藤井栄二と自力型同士での連係が予想される。並びも含めて流動的な面はあるが、7月富山で福永の先行を利して藤井が優勝しているのは見逃せないところか。いずれにせよ好調なこの3人から優勝者が出るとみた。
実績重視なら佐々木豪だ。6月名古屋では犬伏湧を利してV。その後もF1戦は3場所続けて準決で1着を取り、7月福井記念も1着で決勝に進出と狙い澄ましてのまくりが面白いほど決まっている。久田裕也ら徳島勢とは別線となる可能性もあるが、その場合でも中四国で片岡迪之、三宅達也や、機動型が手薄な九州勢から小岩大介、田中誠が援軍に回ることもありそうで、ライン的な不利もなさそう。近畿作戦を力で粉砕するか。
松岡篤哉、岡本総が軸の中部勢も一発を秘める。両者は8月玉野を走って松岡は完全V。決勝では横関裕の後位からまくりを放った松岡に岡本も続いてワンツーが決まっている。松岡がレースの流れに乗っていって的確なタイミングで仕掛けられれば、再現があって不思議ない。