レベルが違う大西貴
そろいにそろった中部勢が優位にレースを運びそうだが、個の力で大西貴晃が粉砕する。特進した21年前期以来のA級となった大西だが、失格点が響いただけでS級でも通用するタテ攻撃の持ち主だけに脚が違う。今期は4場所走った時点で3V、準V1回で決勝で連を外していない。持っているスピードが違うので狙い澄ました一撃で中部勢を飲み込んでしまおう。また、一丸尚伍、利根正明との同乗で大分作戦にも期待が持てそう。
長屋秀明、堀兼壽の岐阜勢、松田大、岩本和也の北陸勢、さらに地元の吉田健市と中部勢は誰が優勝をさらってもおかしくない面子だ。中でも注目は堀で、降級してからVこそないが、決勝は全く外していないようにさすがに安定感がある。自力でもVを狙えるし、長屋が勝ち上がってきて番手戦ならさらに勝利に近付く。岐阜勢と別線でも、北陸コンビもともにV候補からは絶対に外せない。吉田もどうあれ差し脚を伸ばしてこよう。
児玉慎一郎も降級の今期はVと準Vがともに1回ずつと差し脚好調。ここも富武大が決勝に乗ってくれば十分勝負になる。