九州90期コンビで決まる
北津留翼、小岩大介の九州90期コンビがV争いをリードする。北津留は誘導員早期追い抜きのペナルティーを受けて大きな痛手を被ったが、復帰後は腐ることなく6月当所、8月豊橋で優勝するなど勝つべきレースではしっかり勝っている。引いてのまくり、カマシと単調なレース運びを突かれて期待を裏切る場面も散見するものの、ここは北津留を脅かすレベルの積極先行タイプは見当たらない。持ち前の快速で結果も出して魅せてくれよう。小岩にとっても力の入る一戦だ。4年以上Vから遠ざかっているが、1月当所を含めて今年は準Vが3回あってさすがに安定している。北津留とは直前の9月青森で3日間連係して一度もワンツーが決まらない残念な結果に終わったので、その雪辱戦ともなる。北津留の感性に任せた仕掛けに呼吸を合わせて続き、今度こそゴール前勝負に持ち込みたい。
福島武士、原誠宏の香川コンビが第二勢力となりそうだが、もとより2人とも機動力はないので、スジの機動型が勝ち上がれるかが浮沈の鍵を握る。8月玉野で優参し、京王閣G3でも逃げて2連対の藤原俊太郎に期待が掛かりそうだが果たして。
7月青森でVなどここのところ白星が多い佐藤一伸、高松宮記念杯で2勝など一発に定評がある久木原洋の台頭もあるか。佐藤は前々からの自力自在戦が奏功するかだし、久木原も自力の脚は残すが、寺沼拓摩や武田亮が勝ち上がってきての番手戦の方が輝きは増すだろう。
新田康仁も1着ラッシュの近況で動向から目が離せない。うまくレースの流れに乗れれば浮上も。