中川誠が軸の九州勢が強力
シリーズの主役は中川誠一郎だ。一時は100点まで競走得点を落としていたものの、徐々に状態を上げて109点まで戻してきた。直前の熊本記念では二次予選敗退も節間2勝を挙げる活躍。最終日には北津留翼の番手から抜け出してSS班の古性優に先着した。更に点数上位に福岡勢がそろった。熊本記念3日目に中川と連係した後藤大輝は特昇後の予選では連対を続けており、9月松阪で初の決勝進出で決勝3着を力を付けている。大坪功一、坂本健太郎とも折り合って九州一丸となればかなり強力となってきそうだ。
九州勢に対抗するのは中四国勢となりそう。今期のF1戦では決勝進出を続ける石原颯は、松阪記念では風の強いなかでも一次予選で逃げ切りをみせ、シリーズを通して主導権を握る競走が目立っていた。石原と同県の原誠宏や、差し脚好調で白星を量産する久保田泰弘、タテ脚鋭い三宅達也まで結束となれば互角の勝負へと持ち込めそうだ。
この間隙を突きたい近畿勢は渡辺十夢、松村友和が中心。地元の石塚輪太郎や、藤井栄二といった積極機動型が勝ち上がってくるようならチャンスは広がるだろう。