先行力上位の原大
前期には3Vの実績を誇る原大智がシリーズの主役となってくるだろう。昨年モーグル競技を退いたことで競輪一本となった原は前期から徐々に頭角を現してきており、1・2班戦で常にV争いの一角を担うまでに成長。今期は前期ほどの安定感はないが、持ち味の先行力を生かしてコンスタントに優出しており、ここでは十分に優勝が狙えそうだ。9月青森で準V実績のある金澤幸司は、原を目標に出来れば逆転も考えたい。
2班ながら競走得点で最上位となる齋藤雄行は、適性出身者で初のゴールデンキャップを獲得した潜在能力の持ち主。今期初戦の7月小田原で準Vを飾ると、6連続優出を果たしていただけに1・2班戦初Vを決めてもおかしくはない。
層の厚さは九州勢にある。今期から昇班してきた河崎正晴はここまで2度の優出。10月
和歌山では7連勝中であった小西晴の連勝を止める逃げ切りを披露。ここに池田浩士、是永幸寛、高橋義秋が結束となれば総合力で優勝を勝ち取ることもありそうだ。
谷元奎心、地元の吉岡篤志の中四国勢は、混戦を突いて一発を狙ってくるだろう。