実績十分の筒井裕が主軸
前期まで長らくS級の舞台で活躍し、今期は07年後期以来のA級となった筒井裕哉が今シリーズの優勝候補の筆頭格。前期には復調していただけに脚力は一枚上で、降級後すでに4Vと圧倒的な成績を残している。中近勢で前を任せる機動型は少ないが、まくり兼備のタテ勝負で優勝を勝ち取ろう。玉手翔は同県の筒井にしっかり続いて上位進出を狙う。坂上樹大、鈴木伸之も加わっての中近結束となれば、この中近勢が最大勢力となるだろう。
大木雅也もS級在籍経験が長く、持ち前の差し脚で今期2度のVを手にしている。また競走得点上位に機動型が少なく、地元の関根健太郎の機動力は侮れない。今年はまだ優勝こそないものの、10月弥彦着をはじめコンスタントに優出を重ねており、来期にはS級に復帰する健脚だ。南関コンビでのV奪取も十分にありそう。
落車明けの復帰戦となる鈴木謙太郎は状態面には不安が残るものの、万全ならば有力な優勝候補。尾崎剛は鈴木との連係から差し脚を伸ばしてくる。
3連続優出中の中村弘之輔は、平沼由充との北日本タッグで挑む。中村は10月函館で地元作戦を実らせて優勝するなど調子を上げてきているだけに、その一発には要警戒だ。