九州勢に期待も相手も手強い
シリーズの主役となるのは九州勢だ。競走得点110点を超える荒井崇博、園田匠の両者の存在は大きい。荒井は一時期の勢いほどではないものの、8月佐世保で地元Vを飾り、豊橋記念で決勝3着。寬仁親王牌では一次予選を突破し、節間2度の連対を果たした。園田は8月小倉以降決勝進出こそないものの、コンスタントに確定板入りを挙げている。両者はまくり中心にG戦線でも活躍をみせる松本秀之介に前を任せることになるか。
地元の寺崎浩平が追加参戦で近畿勢を中心視する手も出てきた。寺崎はナショナルチームでの活動により出場機会はかなり少ないものの、G戦線を中心にしっかり連対を挙げている。世界のスピードを披露すれば、あっさりのケースもありそうだ。また8月京王閣G3での優出、続く同月大垣で完全優勝とメキメキと力を付けている窓場千加頼の一発はここでも十分通用しそうだ。まして寺崎の番手ならVチャンスとなるのは必至だ。中近結束で小田原G3で600勝を達成し、直近で白星を量産している志智俊夫は近畿勢との連係から脚を伸ばす。
桑原大志、久保田泰弘の山口コンビはジカの目標不在となりそうではあるが、差し脚は両者ともに侮れない。
東勢は山崎芳仁、高橋築、佐々木龍とタテ脚兼備する選手がそろった。連係でも別線でもモツれればチャンスはありそうだ。