松岡辰が大混戦を断つ
117期以降の若手が多くそろい、力が拮抗した一戦も九州勢に期待する。松岡辰泰は熊本記念で決勝まで勝ち上がり、決勝戦では熊本4車の先陣役を引き受けて、中本匠、嘉永泰の熊本ワンツーに大きく貢献した。ここは期待の若手である後藤大輝も居るだけに後藤とともに優勝を狙う。後藤は6月にS級へ特進。ここまでF1戦では予選では必ず最終バックを取って連対、決勝3着も2度ある。松岡の前で持ち味の先行力発揮となれば、かなりこの九州コンビは強力だ。
関東勢の軸は菊池岳仁、山田雄大の117期コンビ。22年のヤンググランプリを制した菊池は近況は精彩を欠いているものの、寬仁親王牌では理事長杯スタートを経験。トップレベルの走りを肌で感じて、今後の走りに生かしてくるだろう。山田雄大は、豊橋記念で2度目の優出を果たした。この両者に任せる鈴木庸之は10月弥彦で完全Vを決めており、調子は上向いているだろう。
九州勢と関東勢の争いが長引くようであれば、道場晃規、田中晴基の南関コンビや、山形一気、室井健一の徳島勢の浮上も十分だ。