調子に問題なければ張野幸
10月松阪で落車。俄かに暗雲が垂れ込めてきた感がある張野幸聖だが、大きな影響がないようならやはり本命に相応しい。今期に入ってからの勢いは凄まじくここまで4V、準V1回。S級特進に失敗した8月高知の決勝を除けばパーフェクトと言っていい成績を残してきた。流れで逃げてもまくっても力を発揮できるだけに穴が少ない。ここも最後はきっちり勝利を手にしているか。
張野が本調子でなければ村田祐樹の独壇場だ。1月から初のS級が待っている村田は近況も申し分ない。現在のA級を代表する先行選手で、今期は3連覇を含む5V。先手を握ってしまえば、グングンと掛かっていく豪脚で別線の反撃は容易に許さない。番手は北野良栄の指定席。中部コンビであっさり決着といくかも。
山崎泰己、今岡徹二の中国勢や伊藤大彦も黙っていない。この中四国勢にとって大きいのは新鋭・山根慶太の存在だ。S級で活躍する兄の将太に見劣りしないポテンシャルの持ち主で、特班初戦の10月玉野は1❺着。予選、準決を逃げ切ると、決勝も菅野航を封じて逃げて滝本泰のVに貢献した。村田らが相手でも主導権を握れるようなら波乱を呼ぶ。
九州勢も地元の新鋭・長松空吾次第となりそう。8月に特班してやや時間はかかったが、10月青森で初優参。きっかけをつかみここも伏兵に止まる気はないだろう。