九州の新人3人の争い
遠征の東勢や中四国勢もいるが出走予定だった黒瀬浩太郎が特班したこともあって、現時点でV争いをリードする123期の機動型は九州にしかいない。しかも半田誠、田中会心の熊本の2人が組んでしまうようだと他はさらに厳しくなる。両者はルーキーシリーズで同じレースを走ってて別で勝負しているが、ライン戦が基本のチャレンジなら組む可能性も考えられ、その場合は年若い半田が前で、田中は番手を回ることとなろう。いずれにせよ、本命は田中に期待する。10月久留米MNでは同期の立花昌のカマシを3番手からまくり初優勝を3連勝で飾るなど勢いがある。半田とも別で力勝負でも勝てる脚はあるし、慣れない番手戦でも結果を出すかはこのレースの注目ポイントだ。一方の半田はまだVこそないものの、養成所での先行回数が1位だったように積極策が売り。同期のライバルが田中と梶原海斗しかいない一戦ならVチャンスなのは間違いない。川添輝彦も南九州でこの熊本勢と組むか。
熊本勢とは別線で戦う梶原も本命視しておかしくない実力者だ。ダッシュ、トップスピードの高さでは熊本コンビを上回るものがあり、先まくりの西田優を上がり11秒1で捕らえて優勝した8月武雄、保田浩の逃げをまくって優勝した10月向日町MNを考えれば、仕掛けのタイミングさえ誤らなければあっさりのケースもありそう。
他地区の選手で勝ち上がってきそうなのは田村裕也、木村勉の徳島勢あたりだが、田村は力上位の新人相手に真っ向勝負して玉砕したレースが過去にある。ここは個のレースになりそうな新人の動きに乗っていって一発を狙う手か。