大混戦も山口多がリード
2班ながらも持ち味の先行主体の競走スタイルで94点台と高い競走得点を持つ山口多聞が今シリーズの主役だ。今期は3度の優勝を飾り、ここまですべてで決勝進出とその安定感は抜群だ。若くして早くも追い込みに転向した福田滉の援護も望めそうなだけに関東勢でのワンツー決着が有力となりそうだ。
山口と同期の小西晴己も実力差はほとんどない。11月小倉MNではまさかの予選敗退となってしまったものの、その前までは4場所連続で優勝を手にしており、白星を量産中だ。後位を固めるのも西村豊、鈴木幸紀と三重勢がそろっただけに結束力を高めて地元Vを狙いたい。
ムラ脚ではあるものの、破壊力のある機動力で存在感を示している猪狩祐樹はここでも出番はありそうだ。3V、準V2回と実績は申し分ないし、関東と三重勢がやり合うようなら得意のまくりがさく裂しそうだ。連係もある山崎将幸とのタッグは侮れないだろう。
末廣快理も121期の若手で8月奈良MN2着で決勝戦は逃げ切りでの優勝もある。また吉堂将規も前期S級の自力型で、この近畿両者が並ぶようならば軽視はできない。
近況一気に成績を上げている佐々木和紀は、何でもできるタイプ。単騎で臨機応変に立ち回って、虎視眈々と一発を狙ってくるか。