スピード抜群の松井宏
競輪祭では決勝で深谷知の番手回りという好展開ながらも、同期眞杉匠に交わされて準優勝とタイトルにあと一歩届かなかった松井宏佑が今シリーズの主役だ。その競輪祭では2走目から4走目まで最終バックを取る積極策で連対。持ち味のスピードはメンバー随一のものを誇る。ここは競輪祭で準決勝4着で決勝へコマを進めることはできなかったものの、最終日にSS班郡司浩の先行を差し切った松谷秀幸との神奈川コンビでワンツー決着を決める。
対するのは地元の村上博幸だ。今年の向日町記念では着と節間2勝を挙げてオール3連対。防府記念でも優出とキレのある差し脚が戻っている。同郷の窓場千加頼も京王閣G3で優出、共同通信社杯で準決勝進出とメキメキと力を付けている。この地元コンビで強力な神奈川勢になんとか一太刀浴びせたい。
川口聖二、松岡篤哉と好調な2枚の機動型を擁する岐阜勢は、実力者の山口富生が司令塔。53歳となった今でも今期のF1戦では準V1回、決勝3着2回と優勝までもう一歩と健闘している。しっかりと結束して中部作戦が決まれば、岐阜勢でのゴール勝負も。
杉森輝大、武田豊樹の茨城コンビはジカの目標不在で苦戦を強いられそうではあるが、杉森が前々と攻めていざとなればタテ攻撃を繰り出すか。激戦となるようならば、この両者の上位進出も侮れないだろう。