鋭い差し脚の渡部幸が軸
競走得点116点と他を大きくリードする渡部幸訓がミッドナイト開催の主役だ。寬仁親王牌ではG1初優出で決勝3着。4走すべてで確定板入りと存在感を示した。また競輪祭でも準決勝進出。5走中4走は3着以内とその安定感はかなりのものだ。また11月平着の完全Vを始め、F1戦では3度の準Vもと常にV争いを演じている。ここは北の目標坂本貴史に前を任せて、どんな展開でも差し脚を伸ばしてくる。その坂本は7月小松島記念で優出を果たし、8月宇都宮では単騎戦ながらも優勝を飾っており、ここでも得意のまくりで一発を狙う。
地元ミッドナイトに取鳥雄吾も黙ってはいない。今期は名古屋記念、防府記念とG3で2度の準Vがある。また直前の競輪祭でも一次予選2ではホームガマシでラインでそっくり出切ると、番手を回ったSS班の松浦悠に差されはしたものの、2着に逃げ残ってライン上位独占に導いていた。中国勢はやや手薄となりそうだが、久米康平、原誠宏の四国勢と結束すれば、強力なラインとなりそうだ。
坂口晃輔はジカの目標不在で苦戦を強いられそうではあるが、実力は確かだ。9月松阪では4年ぶりの優勝を手にして、四日市記念では節間3勝を挙げていた。決め脚発揮となれば、単騎であっても侮れないだろう。
関東勢は機動型の菊池岳仁が軸となる。中田健太、杉本正隆の手厚い援護を受けて果敢に積極策に出れば、波乱の目も出てくるだろう。