格を重視して小埜正
小埜正義がA級ラストを締める。今期は08年前期から守ってきたS級の座を明け渡したが、降級直前にも決勝に乗っていただけに、まだまだ格が違った。6Vもさることながら勝ち上がりも含めた安定感の高さも特筆もの。先行目標が少ないここは自分でやるしかなさそうだが、前々好位からタテ脚を伸ばしてアタマ取りだ。田中孝彦、櫻井丈の静岡勢が小埜の後位を固めて南関決着を目指そう。
土屋壮登を本命に推してもいい。土屋は12月川崎で今年10V目を達成。最近は若手の番手を回るレースが増えたが、自力も健在なだけに相手に応じて柔軟にレースに対応できる。しかも、ここは関東同士で売り出し中の新鋭・浮島知稀がいる。浮島は直近の12月平で山口多をまくりで仕留めて1・2班戦初Vを決めたばかり。両者の初連係が実現すれば土屋はグッとVへと近付きそう。
八谷誠賢、徳永哲人らの九州勢の動向も気になる。八谷は場合によっては九州同士でも別線するほど自力勝負に強いこだわりを持っており、降級の今期は直前の12月京王閣など優勝も2回あるように戦績も上々。小倉の今年最終戦なら狙うはVのみで、狙い澄ましてのまくり一撃が炸裂しそう。今期3Vの徳永も有力なV候補だ。地元ホームの八谷を立てて番手回りが有力とみるが鋭脚発揮の場面は必ず巡ってきそう。
林敬宏、福田真平の愛知コンビや近谷涼、西岡正一の中部近畿勢も決して見劣りはしない。林は相変わらず先行主体の積極策に徹して好走を重ねており、1月からは待望のS級が待っている。別線を沈黙させるような力走を披露して次走以降に向けて勢いを加速させたい。
今期は2回優勝している塩崎隼秀の一発にも警戒。