総合力一番の山田庸が軸
ミッドナイトで開催されるF1シリーズの主役は山田庸平だ。今年は高松宮記念杯とオールスターの2度G1決勝に進出。また当所で行われたウィナーズカップでも優出とG戦線での活躍が目立っている。寬仁親王牌での落車から若干リズムを崩しているものの、ここでは優勝候補の筆頭格なだけにしっかりと優勝を勝ち取る。山田の援護に回るのは中本匠栄、瓜生崇智の熊本勢で、中本は熊本記念でG3初制覇を成し遂げて、防府記念でも決勝までコマを進めていた。瓜生も11月佐世保着で優勝と気配は上昇中。この九州トリオはかなり強力となりそうなだけにしっかりと結束力を高めて九州勢での上位独占を目指す。
競走得点で山田に迫る神山拓弥が遠征勢の中心。サマーナイトフェスティバルで優出し、G戦線でも活躍する神山は、今期はF1戦3回すべてで決勝進出と安定感もある。和歌山G3で久しぶりのG3優出を果たし、F1戦では準V2回、決勝3着1回と好成績を残す芦澤大輔との茨栃コンビは強力ながら、関東スジの機動型は手薄で、驚異的なバック本数を誇る野口裕史との連係が必須となるか。その野口はムラ脚であることは否めないが、10月大宮では3日間先行逃げ切りでの完全Vとハマればかなりの強さを発揮する。尾形鉄馬、内藤宣彦の北勢も野口後位を回りたいところだ。
たび重なる落車がありながらも堤洋は今期2度の準V。好調をキープしており、好位が回れれば侮れない。志智俊夫も今年通算600勝を達成し、タテ脚は健在。切れ目から差し脚を伸ばしてくるだろう。