成田和が貫録を示す
実力互角のメンバー構成で、優勝候補は5指に余る熾烈なV争い。どこからでも狙えそうなら、地元3割増しで成田和也を中心視した。23年は6月久留米記念で優勝した後は腰痛に悩まされていて、夏場は欠場が多く、復帰後も本来の鋭い伸びが影を潜めていた。それでも寬仁親王牌、競輪祭ではいずれも準決にコマを進めるなど、底力を示している。万全な体調での参戦は難しいかもしれないが、そこは豊富な経験値と地元の気合でカバーしよう。坂本貴史を目標に地元Vを睨む。その坂本は、当所は11月に走ったばかりで、準決で勝ち星をゲット。続く12月伊東記念の一次予選はまくって快勝するなど、随所で快速を発揮している。成田に前を任されれば強気に攻める。
ベテランならではの安定プレーを演じている村上博幸を重視する手もある。23年はビッグレースでの優参はなかったものの、F1戦では3Vを達成している。チャンスが巡ってくれば、首位に躍り出る場面は十分だ。ここは山本伸一に前を任せて勝機を見い出す。山本は10月大垣で優勝すると、12月広島記念in玉野は1着と2連対を果たしている。最近は連がらみが多く動きは軽快。
志田龍星、川口聖二の岐阜コンビも差はない。志田のスピードは一級品だし、12月松阪はまくって準Vなど調子も良好。好スパートを決めて先手を奪えば、岐阜ワンツーの場面もありうる。
岡村潤、大石剣士の静岡コンビも好勝負が見込めるし、中田健太も好位置占めれば連に浮上してきそうだ。