総合力で優る長島大
G戦線でも白星を挙げる活躍をみせている長島大介率いる関東勢がシリーズの主役となってくる。長島は共同通信社杯、競輪祭で準決勝進出。F1戦では決勝進出の常連で、10月玉野での優勝の実績があり、準Vも2回と常にV候補の一角を担っている。ここは伊東記念で一次予選から3連勝で決勝まで勝ち上がったタテ脚兼備の吉澤純平や、クレバーな走りで結果を残している佐藤礼文、一時は持病の腰痛で苦しんだが、復調を見せている鈴木庸之と援軍もそろっている。
北勢の先陣役は長らくナショナルチームで培ったダッシュ力が持ち味の渡邉一成。F1戦では7車立てに苦しむ場面も多いが、佐世保記念では連勝で準決勝に進出し、節間3度の連対を果たした。竹内智彦、大槻寛徳と状態が上向きつつある宮城コンビがしっかりと渡邉に続いて盛り立てる。
窓場千加頼、村田雅一も引けを取らない。特に窓場は去年の1年間で大きく成長。共同通信社杯では準決勝まで勝ち進み、補充ではあったものの競輪祭で初めてG1の舞台も経験した。8月当所G3では2勝を挙げて優出と強さが光っていた。
先行一本のスタイルを貫く野口裕史は12月別府MN着で準V、広島記念では決勝に乗った。冬場の重い走路なら結果は出てきそうで、その逃走劇は軽視は禁物。左足の肉離れにより不調が続いていた福田知也も少しずつ調子を上げており、野口に付き切れればチャンスはありそうだ。