実力断然の平原康
関東勢に有力選手がそろった。中でも主力は平原康多だろう。昨年は落車が続いて本調子で戦えない時期が長くS班の座を明け渡したが、10年間S班を守って競輪界のトップで活躍した平原だ。評価は下げられない。自分でも自力自在に何でもできるが、平原が付けば前々で主導権は絶対に譲らない森田優弥の存在は頼もしい。両者でワンツーが濃厚だし、芦澤大輔や木暮安由も後位を固めてラインで上位独占といこう。
だが、近畿勢も山田久徳を軸に、椎木尾拓哉、松村友和ら好脚がそろっている。中でも山田は埼玉コンビにも引けを取らない実績を誇り、昨年もオールスターで3連対などG1戦線で大暴れを見せた。しっかり位置を取っての仕掛けが決まればアタマ取りも可能だろう。
地元の藤井侑吾の先行力も目を引く。10月京王閣記念では新田祐らを封じて逃げ切り勝ちを収めるなど最近の勢いはすさまじい。藤井の番手を回りそうな坂口晃輔は12月の松阪の準決では藤井の仕掛けに離れているだけに、今回は一層気合を入れて臨む。
菅田壱道も侮れない。12月川崎で落車をしているが、ケガの具合が問題なければシャープなまくりで一発もありそう。