戦歴から坂井洋
関東勢の層の厚さからグレードレースでも活躍している坂井洋を本命に推したい。今シリーズ得点最上位者でもある坂井は1月に和歌山記念では❺着と決勝に進出し、同月小倉は❶着で優勝を果たした。そして、全日本選抜は着で3連対。最終日の特別優秀は深谷知や山口拳といったSS班がいる中、先行する深谷の3番手をキープから好発進し鮮やかなまくりを決めていた。坂井の調子の良さが窺える。坂井の番手は諸橋愛が譲らないのでは。両者は何度も好連係しているし、諸橋はタテ脚兼備で番手ならなおのこと責務を果たしにくるだろう。佐藤礼文は2月岸和田で❶着での優勝をしており、サポート役としての高い評価も定着してきた。どの位置からでもチャンスを見逃さないガッツある競走スタイルで上位進出を目指す。関東のラストは高橋築だ。高橋は同地区の機動型がいれば番手に回るが、目標が不在だと自力自在で立ち回れるのでどのような動向をするのか注目したい。
対するは松本秀之介、井上昌己の九州コンビ。松本は7月大宮の完全Vから優勝はないものの、めきめきと力をつけて主戦場がグレードレースになってきた。トレードマークにしてきた快速まくりまくりだけでなく、タイミングがあれば迷わず先行勝負でもと仕掛けが早くなって一段と迫力を増した。その松本が好機にスパートなら、井上が強力援護で応える。井上は12月地元佐世保記念では1➀❷着で同県の荒井崇とワンツーを決め、1月の佐世保F1では優勝と成績をまとめている。ここのところの伸びの良さは信頼できるものなので中心視してもいいだろう。
川越勇星と山賀雅仁の南関勢も忘れてはならない。最近の川越は番手の役割も増えたが、目標がないときは自力で前々に攻めていく意欲を持つ。今開催も山賀に後位を固めてもらい強気にレースを組み立てていく。
渡部幸訓は北の先行目標が手薄な不利をどう乗り切るか。