戦歴から古屋琢を軸
機動型の力が拮抗していて混戦ムードも漂うがここはS級歴の長い古屋琢晶に期待しい。直近でも2年半S級で活躍し、自力主体に何でも器用にこなせる古屋なら、若手の動向を見極めてレースを的確に運び、最後は強烈な一撃を決めて白星を取れるだろう。古屋の後ろに続くのは好調維持する高塩讓次だ。来期から初のS級になる高塩は今期もS級点をゲットと気合も十分なはず。古屋を好操縦しながら、シャープな差し脚で上位独占を狙う。
怖いのは1月平塚から7連勝した室井蓮太朗だ。S級特進はできなかったが、着外がほとんどなく1着を量産している室井は次位候補の筆頭だろう。四国の援軍は手薄でも、抜群の破壊力を誇る自力攻撃で別線を粉砕する可能性は高い。
青木瑞樹と桶谷明誉の中国勢を重視する手もある。123期の青木は8月に特別昇班してからも、11月小倉MNで完全Vを果たしている。着々と力をつけてきていて、ルーキーの中でも注目の存在だろう。ガード役の桶谷は1月佐世保で青木と連係してワンツーで、優勝をしている。今回も相性の良さからラインの連独占を見込めるか。
利根正明と中村健志の九州勢も強敵の隙を突いてチャンスを窺う。利根は予選の連は外さないように悪くない近況だし、最近は積極的な競走を見せている。利根がきちんと駆けられれば、中村もタテ脚を発揮するだろう。