吉川起率いる中部勢から

吉川起也
S降りの選手が充実した混戦模様のシリーズ。優勝候補の筆頭格は吉川起也だろう。吉川も1年間S級戦で戦ってきた選手だ。S級では着に絡むことは少なかったが、目標が不在なときは自力を発揮してまくり一発が決まる場面もあった。A級戦では1着も増えて好調が実感できる。吉川の番手は伊藤健詞の指定席だ。伊藤は長らくS級に在籍していて久しぶりのA級となる。S級の実績はバツグンで熟練の差し脚はまだまだ健在か。また、中部には自在に立ち回れる藤井準也も控えている。
若手機動型の河崎正晴に、上吹越直樹、古川貴之が続く九州勢もほとんど実力の差はない。河崎は12月奈良で完全Vを果たし、着外がかなり少ないところが魅力だ。上吹越と古川も、河崎に直前の落車の影響がなければ抜け出しての首位は十分。
蒋野翔太と野村典嗣の四国勢も軽視は禁物。蒋野も23年後期はS級だっだが、持ち前の自力を出し切れずムラ脚が目立った。だが、A級戦になると話は別で1月高松で優勝を飾っている。タイミングを逃さずにいければが一発が決まりそうだ。蔣野に続く野村もタテ脚を生かしての差し切りは十分。地元の立花成泰も四国勢との連係からチャンスを探るか。