大混戦で地元勝部貴を抜擢

勝部貴博
実力が横一線で大混戦となりそうな今シリーズ。なら、地元ホーム戦に気合が入る勝部貴博を本命に抜擢したい。先行主体のレースで連絡みが多く、出切ってしまえば別線の反撃を合わせ切って粘り込んでしまう。1月佐世保MNでは1❺着となかなかの新年好スタートを切ったようにかなり安定感も出てきた。走り慣れた走路で先行力を発揮し押し切ってしまうか。番手は同県の名川豊で成績にムラがあることは否めないが、当所は過去に何度も好走した実績があって手の内に入っている。勝部をしっかりと援護してチャンスは逃さず勝ち切るか。
同じ九州ながら長松空吾と好永晃は地元コンビとは別線で戦う可能性が高い。123期のルーキー長松はまだまだ経験不足でA級での優勝はないが、持ち前の積極策でベストを尽くして勝ちを目指す。S降りの好永が長松を好操縦し、ゴール直線で差し脚を披露する場面も。
三浦貴大と松岡晋乃介の岐阜コンビも好勝負が見込める。三浦はS級では苦戦していたが
、降格しての今期A級戦では決勝を外していないので調子には問題なさそう。基本まくり中心の三浦の仕掛けでもタイミング次第では松岡にもチャンスは大いに出てくる。松岡は10月和歌山でゴール後落車をしており、3カ月以上欠場が続いていたが、復帰戦の2月豊橋では3❷着で心配はいらなさそう。ここは年若い三浦に前を任せる競走か。
村上竜馬、富弥昭の中国勢も侮れない。まくりが主戦法の村上はもつれた時の一撃が怖いし、現S級の菅原大らを圧巻のカマシで退けて優勝した8月久留米のような大胆な攻めも時には見せる。1月松山で優勝を果たした橋本勝弘と上田学の愛媛コンビは四国の機動型が不在のため、中国勢と結束することも考えられる。そうなれば4車ラインを率いることとなる村上はより積極的に攻めていこう。村上の早めに出切る展開なら追走する富、橋本、上田のベテラン追い込み型がゴール前で鋭く差し脚を伸ばしてくるだろう。