そろった九州勢に期待
脚力伯仲の大混戦で、思わぬ伏兵の台頭もありそうなシリーズ。そろった九州勢の奮起に期待したい。青柳靖起、金ヶ江勇気の佐賀コンビに、佐藤幸治、柳詰正宏。先導役になりそうな青柳はまだ散発的に優参を果たす程度の成績だが、強気に主導権を譲らない競走をした時の掛かりや末の粘りは点数より遥かに上と評価できる。他地区の若手同型は手薄だし、ラインが長くなりそうなだけにレースを支配していくだろう。そうなれば番手を回る金ヶ江や、地元の佐藤には絶好のVチャンス。金ヶ江は8月久留米でも上田尭の番手という勝機を逃さず優勝している。ここも同様に結果を出す。佐藤もV獲りに燃える。1月別府の完全Vは、復活なった石原颯を破ったもので価値が高い。元来が自力選手でタテ脚は強烈なだけにラインを固める競走からでも突き抜けは十分だろう。
晝田宗一郎が乗れているだけに中国勢も一発怖い。晝田はレース運びにうまさを増し、12月広島記念2着、1月川崎記念でも2連対とグレードレースでも存在感を高めている。そろそろS級初Vも期待できるのでは。その晝田が目標の池田良は1月平記念で落車しているが、調子に問題なければ有利に抜け出しV奪取がありそう。
久米康平、堤洋の徳島コンビからも目が離せない。久米は12月伊東記念を2着で準決に進出など悪くない近況で、青柳や晝田が相手ならキャリアの差を見せ付けるかも。堤もベテラン健在ぶりが光っていて、久米のレースになれば出番だ。
さらに川越勇星、近藤保の南関コンビも軽視は禁物。川越は長欠明けの平記念で準決に進出と戦える状態だった。11月玉野でVなど勝負強さを発揮している近藤とともに波乱を呼ぶかも。