先行力で根田空がリード
ウィナーズカップ直後の開催でトップクラスが不在の中、根田空史を主役に推したい。F1戦では決勝は外さず、基本先行でレースを支配する根田の機動力は今シリーズのトップ。毎年この時期は花粉症で調子を落としてきたが、3月にはピスト6ラウンド40でダッシュ力を生かし、完全Vを果たしているあたりにも充実ぶりが窺える。ここは根田の援護役に回りそうだが、自力自在戦が冴え渡る簗田一輝は近況もほとんど連に絡んでいて、成績も上昇中で好ムード。佐藤龍二は3月玉野記念3❼着で決勝にコマを進め、まくり兼備の差し脚が更に磨きがかかった感がある。総合力で南関勢を本命視として相応しいだろう。
吉本卓仁と大塚健一郎の九州勢も侮れない。吉本は展開によって先行とまくりを使い分け、組み立ての上手さで応戦しよう。大塚は1月立川で落車して欠場が続いているのが不安材料だが完調で出走してくれば、ヨコの捌きは一級品だし、直線での厳しい突っ込みもあるので別線には怖い存在だ。
磯島成介と佐々木雄一の北勢も間隙を突いての一発はある。先行基本に前々へ攻める磯島は予選は着外がほとんどなく、3月松山記念では最終日特別優秀に進出と動きも良化している。タテヨコ強い佐々木のサポートでライン上位独占といきたい。
雨谷一樹は単騎でも自力自在に連浮上は十分にある。前団がモツれれば勝負所を逃がさず、強烈ダッシュで一発を狙う。
山形一気と池田良の中四国勢は上位に機動型が見当たらないだけに苦戦も予想されるが、別線の機動型と即席ラインを組むか、前々に攻めて直線勝負に懸けたい。