スピード際立つ松井宏
昨年はG1で2回優参して競輪祭は準V。グランプリ次点と飛躍を遂げた松井宏佑。今年は更なる活躍が期待されたが、初戦の1月岐阜は❷着と未勝利に終った。12月広島記念in玉野で落車した影響なのか、スピードに本来の切れが見られなかった。だが、全日本選抜の二次予選は上がり10秒7の超速まくりを決めて勝ち星をゲット。スピードが甦ったなら、自慢の快速を発揮しVをものにするとみた。同県の内藤秀久、松坂洋平が松井を盛り立てる。昨年は優勝には手が届かなかった内藤だが、12月別府記念では準Vと気を吐いた。手厚い援護には定評があるので、神奈川ワンツーは有力だ。
スケールの大きな先行で別線を沈黙させている町田太我も有力な優勝候補。昨年は9月豊橋記念を含み3V。今年も1月はVこそないものの6勝の荒稼ぎ。2月高松記念では決勝に乗っている。好機に仕掛けて先手を奪っての逃げ切りは十分。中四国連係で町田には小川真太郎が続こう。11月四日市記念、12月佐世保記念で決勝に乗るなどGレースでも存在感を発揮している近況で、好目標を得たここは昨年5月以来のVも十分。
成田和也、小松崎大地の福島勢も好勝負が期待できる。昨年6月の久留米記念で優勝した後は、腰痛の影響で一息不足の場所が続く成田ながら、1月大宮記念の初日特選2着。随所でベテランならではの走りを披露している。小松崎が好スパートなら浮上しよう。
関東勢では中田健太、橋本瑠偉らに注目。成績には波がある橋本だが、仕掛けがツボにはまった時の自力攻撃は破壊力抜群。中田の援護を得て主導権を握れば大駆けもありそうだ。