浮島知の機動力がリード
昨年9月に特昇してから1・2班戦で3Vを果たし、すでにS級も狙える競走得点を持つルーキー浮島知稀の勢いを重視したい。水泳で鍛えた強地脚を誇る浮島は風を切っての逃げ切り1着も多く、車券的に信頼できる選手だ。12月平、2月小松島、別府で優勝とまさに伸び盛り。ルーキーチャンピオンでも篠田幸、牧田悠を連れてジャン発進。抜群の掛かりで別線の反撃を封じ、番手の篠田のVに貢献した。関東は小原唯志が追加あっせんとなってさらに強大な戦力となった。ただ、小原も自力には強いこだわりを持つので、浮島にも付かずに自力勝負も考えられる。いずれにせよ格上の小原を本命してもいいだろう。小原と浮島が別で戦う場合、原田泰志は上越の連係を重視して浮島の番手を選択するだろう。
河崎正晴と内山拓の九州勢も侮れない勢力だ。河崎は12月奈良で完全V。初日と2日目は行きっぷりの良い走りを披露していたが、出切ってしまえば抜群の掛かりを発揮する。その後落車で一とん挫あったが着実に立て直してきている。マーク技術に磨きがかかる内山も差し脚を伸ばすチャンスを窺がう。
蒋野翔太と小川圭二の徳島コンビも忘れてはならない。蒋野は相手によって先行とまくりを使い分け、S級での不振は完全に払しょく。1月高松では➊着で優勝をしている。重鎮の小川を連れているので、ここもレースに迷いはないだろう。
伊藤奎と工藤政志の北勢は自在に何でもできる伊藤が前に回って応戦しそうだ。伊藤が力を付けてきているので混戦なら出番も。