諸橋愛の実績を信頼
機動型の力が拮抗していることもあって、激戦になりそうな今シリーズ。主役には競走得点と戦歴で最上位の諸橋愛を推したい。地元弥彦で7月のF1戦を優勝、寬仁親王牌では❺着で優参と気を吐いた後は成績的にはパッとしないが、調子自体は問題なさそう。唯一111点数台の競走得点を持つ貫禄を示すだろう。上位に関東の自力型は手薄だが、行きっぷりの良い橋本壮史が勝ち上がってくれば問題ない。もちろん、橋本との連係が叶わなければ勝てる位置で勝負するだけだ。好位確保から差し脚を伸ばしてくるシーンに期待。
機動力抜群の青野将大とガード役にも佐々木龍と戦力充実の神奈川勢を中心視する手も十分だろう。青野は昨年後半の流れのままに今年に入っても1月伊東でV。決勝は新田祐と藤井侑が激しく主導権を争う上を豪快にまくって勝利した。しかも、2着の新田を3車身引き離す内容は自信にもなっただろう。その後はやや一息入った感じもあるものの、引き続き逃げて番手の選手とワンツーが決まっているレースは多い。まくり兼備のタテ脚を誇る佐々木に絶好の勝機到来となるかも。
福永大智、石塚輪太郎、渡辺十夢の近畿勢も遜色はない。福永は11月小松島と静岡で連覇していて、F1戦では主力選手。強烈ダッシュで繰り出すカマシ、まくりで青野を飲み込んでラインで上位独占は考えられそう。石塚も自力選手なので出方が注目されるが、年若い福永に前を任せると見るのが自然か。
飯野祐太、阿部力也、佐藤和也の北勢も戦力が整っている。飯野は若手の機動型がいて前を任せることも増えたが、まだまだ自力でのVを狙える。中団は譲らない組み立てからのまくり、追い込みが理想だろうが、ラインがしっかりすれば仕掛けは早まりそう。差し脚シャープな阿部、佐藤と決めたいところ。
地元の山田諒は中部のサポート役が柴崎淳くらいで厳しいが、動きは良化していて12月松阪と1月大垣でVを果たしている。仮に単騎になっても迫力満点の自力攻撃からは目が離せない。