佐藤壮の機動力がリード
今年2度の優勝を誇る佐藤壮志が中心となってくるだろう。まだ20歳の若手ながらも、養成所では在所4位の逸材。デビュー後はその実力を十分に発揮して、ルーキーシリーズプラスを優勝。また前期には決勝戦でも確定板入りを逃すことは少なく安定した成績を残しており、レインボーカップにも出場していた。今期に入っても予選、準決では連対は外しておらず、2月小倉決勝では同期の宮道良、神尾敬を相手に11秒4のまくりで快勝と格の違いを見せつけていた。ここでも持ち味の機動力を生かせば優勝に最も近い存在であろう。
先行力ならば石田典大も引けを取らない。リフティング競技で培ったパワーを活かした先行主体のレーススタイルを貫いている。今期はまだ優勝をできていないが、前期には5度の優勝と佐藤と比較しても互角の存在と言える。
優勝からは遠ざかっているものの、火島裕輝も侮れない。高校時代自転車競技で培ったレースセンスの高さがウリで、デビュー後も決勝までコマを進めることが多い。近況ではバック回数2ケタと積極果敢なレースが増えており、同期相手でも強気の走りで好勝負を繰り広げる。
ルーキーが強力ではあるものの、降班組では今期予選勝利と優出のある大城慶之や、先行職人の増成富夫、入江航太など一発を秘める選手も多くそろっていて、軽視はできないだろう。