実績上位の井上昌
今期の競走得点は111点オーバーと格上的存在の井上昌己を主役に推したい。44歳のベテランながら、毎年12月に行なわれる地元の佐世保記念には仕上げてきており、昨年も1❷着。決勝では僚友の荒井崇とワンツーを決めた。その後は3月伊東G3まできっちり着をまとめていて、1月に再び佐世保を走った時には❶着で優勝している。決勝は快速カマシの犬伏湧にしっかり付け切ってゴール前で逆転してみせた。ここは林大悟が目標で、林が積極的にレースを進めてくれれば、ここもVを逃さない。林も展開に応じた柔軟な走りが板に付いて安定感をグッと増した。2月豊橋では1着で優勝を果たしており、ここも井上の引き出し役には止まらない。
小川真太郎、桑原大志、久保田泰弘の中四国勢も充実の布陣だ。若手機動型がいれば番手を回ることもある小川だが、ここは前々に攻め切ってのタテ脚勝負で一発に懸けよう。桑原と久保田の山口コンビが小川を上手くサポートする。
大石崇晴、神田紘輔、松村友和の大阪トリオも侮れない。自力自在に上手く立ち回って着をまとめている大石は2月静岡記念で3❼着。初めて記念決勝の舞台に立った。神田と松村が後位を固め強力なラインとなろう。ただ、神田と松村はともに2月に落車していてその点が不安材料だ。
畑段嵐士はそろった大阪勢とは別で勝負する可能性もありそう。その場合は中近連係で山口富生が畑段にマークしよう。畑段の仕掛けのタイミング次第では、この2人の上位進出も。