地元でVは譲れない五十嵐綾
今シリーズの若手機動型の中で競走得点最上位の五十嵐綾が優勝候補筆頭だろう。五十嵐は昨年はV8とヒットを連発し、7月から初のS級昇格も決まっている。今期に入ってからは決勝で勝ち切れないレースが続いていたが、それでも連続S級点は確保しているし、4月四日市では遅ればせながら今年初Vも飾った。踏み出して掛かってしまえば誰も止められない。上位に北の援軍がやや手薄なのがマイナス点だが、地元でVは譲れない。展開不問で結果を出すだけだ。
関東勢は勝ち上がりによって並びが変わってくる可能性もあるが、永井哉多、今井聡、岡田亮太の東京トリオと江連和洋と層の厚さで勝負できる。先導役を務める永井は4月松戸MN21着で待望の1・2班戦初Vをゲット。決勝は番手がモツれる展開に助けられたが、ビッグネームを退けての逃げ切りは自信になっただろう。ここも迷わず攻め切れれればラインで上位独占に導きそうだ。
散発的にヒットを飛ばしている加藤健一に、川崎健次、稲葉一真、丸山啓一の南関勢も侮れない勢力だが、それ以上に注目なのが、原田翔真と下岡将也の中近の機動型だ。原田は2月小田原から4場所連続で決勝にコマを進めており、3月前橋では準V。伸び盛りの勢いで、五十嵐や永井との同期対決に挑む。下岡は3月四日市を完全V。相変わらずのムラ脚だがダッシュは非凡だし、原田を目標ならさらに怖い存在となりそう。