機動力上位ルーキー棚瀬義
活きの良い機動型がそろって激戦ムードだが、総合力では棚瀬義大、北野良栄、篠原忍の中部勢が一枚上だ。先導役を務める棚瀬は昨年8月に特昇した123期期待のルーキー。今期は1月岐阜、2月四日市で2Vなどコンスタントにヒットを飛ばしている。ラインがしっかりしたここも先行主体の積極策で勝負していく。そうなれば北野が勝機を逃さないか。2月久留米MNで棚瀬と連係しラインワンツーで優勝を修めた北野は小倉MN、3月名古屋MNと3連覇し絶好調だ。いざとなれば自力も出せるタテ脚できっちり決める。
そろった埼京勢はラインを二分しそう。まず山本勝利と川口満宏の東京コンビも好勝負が見込める。S降りの山本は2月西武園で完全優勝している。その後は乗り切れない感じだが、S級での実績を考えればこんなものではないだろう。今回も自分の競走スタイルで勝ちにいく。57歳の超ベテランの川口も鋭脚はまだまだ衰えを知らずだ。
安倍大成と安部達也の埼玉コンビも差はない。1月平塚での落車の影響がまだありそうな安倍だが、痛烈なカマシ、まくりの威力は十分。中部勢ペースのレースになっては厳しいが、モツれれば一発が決まるかも。
本多哲也、中井達郎、山田和巧も南関で結束して対抗していく。本多は2月前橋MN❶着。決勝は残り1周から逃げ切って藤田周らを一蹴した。ここも台風の目と化すか。