好目標を得た和田真
和田真久留が主役の座には最も近い。競走得点最上位の和田はF1戦ではもちろん決勝の常連で、狙い澄ましたまくりが随所で決まっている。ウィナーズカップは9車のレースで後方に置かれるとさすがに苦しく一次予選の1勝に止まったものの、脚自体は悪くなかった。今節は同県の青野将大がいるので、番手で有利に運んで差しが決まりそうだ。積極策で売る青野は1月伊東❶着。決勝は新田祐と藤井侑の前団がもつれているところを最後方から豪快にまくっていき、2着の新田を3車身離して優勝した。同型のライバルが手薄な今シリーズは先行基本の走りで勝負していくが、長走路でも強靭な掛かりでワンツー決着は有望だ。
横山尚則、佐藤礼文の茨城コンビや、雨谷一樹、恩田淳平と層の厚い関東勢を重視する手も。ラインの先頭を任されそうな雨谷は何でもありの前々戦で強力神奈川コンビのペースを崩していきたい。横山や佐藤と今期V歴がある豪華な援軍もいて、最終的に好位奪取に成功ならラインで上位独占も視野に入る。また、栃茨勢とは別でやることも考えられる恩田も3月地元前橋で❶着で優勝を果たしている。今回も直線での強襲劇には警戒が必要だ。
小川真太郎と岩津裕介の中四国勢もV候補から外せない。最近は精彩を欠いているようにも見える小川だが、タテ脚は健在。前団がもつれてくれれば一発はありそう。岩津も3月玉野記念2❷着、4月玉野❶着と底力があり、虎視眈々と上位進出を狙う。
小岩大介、山口敦也と追い込み型に実力者がそろった九州勢は目標となる機動型が勝ち上がってくれば。渡邉一成、飯野祐太の福島コンビも仕上がっていれば一発怖い。