黒沢征にV機到来
黒沢征治、山口多聞、武藤篤弘とそろった埼玉勢がレースを支配する公算が大きい。先陣を受け持つ山口は、S級でも徹底先行の姿勢を貫いている。直近4カ月の連がらみの決まり手は、86%が先行してのもの。同県の先輩を従えているここも主導権は譲るまい。山口が別線を沈黙させれば、黒沢に絶好の展開が巡ってくる。黒沢も先行基本の競走ながら、関東の若手自力型との連係が叶うときは前を任せている。番手戦もそつなくこなすので、チャンス到来ならきっちりものにするとみた。
埼玉勢を粉砕すれば佐藤博紀だろう。最近の佐藤はトップスピードが高まった感がある。2月西武園、3月小倉と準決を連勝すると、4月川崎記念では1着と2勝をあげた。状態がいいので、好発進を決めてのVゲットは考えておきたい。阿部拓真が佐藤に続き北日本ワンツーを狙う。
新田康仁、中村浩士の南関勢は新田が前で総力戦か。展開がもつれるようだと出番もありそうだ。