浮島知が逃走劇を披露
徹底先行で売り出し中のルーキー浮島知稀をV争いの主役としたい。23年9月に特昇してから12月平、2月小松島、別府と3Vを果たしており1・2班戦でも互角に渡り合えている。直近4カ月の3連対率も76%で着外は1ケタだ。3月のルーキーチャンピオンレースでも打鐘から果敢に駆けて、番手の篠田幸、ライン3番手を固めた牧田悠の連独占に貢献とアピールした。短走路のここはパワー先行で押し切りを目指す。関東では格上の小原唯志も有力なV候補で動向が気になる。怪我から復帰した2月川崎から3場所続けて決勝で先行しているように自力への強いこだわりが感じられる。浮島に前に任せての番手戦か、自力で戦うのか、小原の考えでシリーズの流れは大きく変わってくるので大いに注目される。いずれにせよ好位を回れそうな山信田学も連の対象から外せない。
加賀山淳の機動力も遜色はない。192㎝の長身を生かしたダイナミックな自力攻撃で別線を黙らせている。援軍は山田幸司、出澤拓也の地元勢や石橋慎太郎で層の厚さは申し分ない。仕掛けのタイミングが適切なら今期の優勝回数を伸ばすだろう。
才迫開と岩本純の中国勢も侮れない。失格点で10年ぶりに降級となった才迫だが、前期S級でも優参があったように実力に陰りはない。A級で優勝がまだないのが不思議なくらいだ。3月宇都宮は❷着。好位置確保からの一発で今期初Vを決めたい。