河野通が差し脚を伸ばす
上位に機動型が非常に少なくどこからでも狙えそうだが、近況の充実度では競走得点最上位の河野通孝だ。地元で行なわれたウィナーズカップでは最終日特秀まで進み、その後も4月川崎記念の一次予選など毎場所1着を取れているように差し脚が冴えている。今シリーズのメンバーなら山口多聞が勝ち上がってきそうで、番手を回れれば絶好のVチャンスとなろう。山口は埼玉の総大将・平原康に先行力のお墨付きをもらったくらい抜群の機動力が売り。踏み出したらグイグイ伸びていくタテ攻撃で別線をシャットアウトしよう。
佐々木眞也と石塚孝幸の神奈川コンビもV候補の一角を担ってくる。佐々木は2月岐阜21着で優勝を果たし、4月地元川崎記念3❽着で決勝にも駒を進めている。長田龍拳や齋木翔が勝ち上がらない限り、佐々木は自在戦になりそうだが、冷静に戦況を見極めて一発を狙う。
層の厚さから吉本卓仁、嶋田誠也、坂本健太郎の福岡トリオも狙えるだろう。吉本はなかなか納得のいく状態には持っていけないのが現状のようだが、成績の安定感は誇る。ダービーでも2走目には九州3番手で後方に置かれていたが4コーナーから直線大外を伸びて1着。16万の大穴車券を出した。まだ自力は健在だし、ラインの先頭でしっかりレースを組み立てていければV獲りが見えてくる。
徳永哲人と山口敦也は福岡勢とは別でレースを進めることも。徳永は4月京王閣1❶着で優勝を飾り上昇ムード。決勝のホームからの快速まくりは見事なものだった。展開がモツれれば再び一発が飛び出すかも。山口の鋭脚も捨て難く動向が注目される。