篠田幸、安彦統の関東勢
機動型が脚力伯仲の今シリーズ。主役は新鋭・篠田幸希に期待したい。昨年9月に特班すると、すぐにA級トップ戦線で活躍。今期は2月伊東、3月ルーキーチャンピオンレース、同月前橋、4月京王閣で4V。しかも、ほぼ確定板を外さないパーフェクトぶりだ。今回もハイスピードで繰り出すカマシ、まくりで決着を付ける。安彦統賀は篠田と同じ関東同士で同級生の仲。12月西武園では安彦が篠田の番手を回って地元優勝を獲っている。再び同乗なら前後はどうあれ連係する可能性が高いのでは。安彦も長い距離を踏むのが得意で、今期4Vでヒットを飛ばし続けている。再び両者でワンツー決着といくか。
五十嵐綾、三浦雄大、高橋秀吉の北勢もラインの力で対抗できる。五十嵐は5月函館MNで落車しているのが不安材料だが、その前は4月四日市、同月平と連続優勝を飾っていた。関東勢の連係が乱れれば持ち前のスピード地脚で飛んでくるだろう。
久樹克門と三ツ石康洋の徳島コンビも互角に戦える。7月から待望のS級昇格を果たす久樹は、今期も既に3Vを果たし好調ムード。自在戦にも板についてきた久樹が前々に攻めて関東勢ペースのレースを阻止する。三ツ石もA級ではさすがの安定感で、久樹が後手を踏まなければV争いに加わってくる。
4月大宮を単騎で優勝している本郷雄三や、栗本武典と櫻井丈の南関勢もモツれる展開なら活路を切り開ける。