関東勢から坂井洋が主役
上位は互角の激戦だが、坂井洋に、地元の諸橋愛、鈴木庸之の関東勢がⅤ争いの中心勢力とみる。坂井は3月取手ウィナーズカップ、同月高知記念、4月西武園記念で決勝に駒を進めていて堅調を維持。卓越したダッシュ力を武器に一撃を決めてくるとみるが、地元勢が後ろに付く場合は仕掛けが早まるケースも。諸橋は前ほど強烈な差し脚は出なくなり、まずは集中力を高めて追走に専念しよう。昨年7月のF1戦では坂井の番手でVを奪い、寬仁親王牌では決勝進出と思い入れの深い地元走路。チャンスが巡れば逃さない。鈴木庸之は落車の影響が気になるが、戦える状態まで戻していれば上位進出は十分。諸橋も鈴木になら前を任せるので、坂井の番手を回れる可能性がある。
対抗は岩本俊介だ。岩本は3月に京王閣、伊東G3、玉野と3場所連続で完全V優勝と抜群の強さを見せていた。その後は目立つヒットこそないものの、引き続き練習の成果も出ていて好調を維持している。ここというタイミングで仕掛けて出て関東勢を黙らせる可能性は十分。嶋津拓弥がタッグを組む。
菅田壱道と和田圭の北勢も見逃せない。流れに乗ってのまくりが主戦法の菅田だが、2月奈良記念、3月武雄G3を含め最近は優出続きで、しっかり届いているシーンが目立つ。今の菅田の番手なら和田にも出番がありそう。
中川誠一郎と井上昌己の九州勢にも要一考。中川はウィナーズカップで落車しているが、4月のピスト6スプリングステージで出走しているので怪我の心配はなさそうだ。井上がついていることもあり果敢に攻めの競走で一発を狙う。
阿竹智史は、前々に攻める小川真太郎が勝ち上がれば、直線勝負で台頭の場面も。