機動力で斉藤樂を指名
1・2班戦7レース制ミッドナイト。機動力が一際光る123期の斉藤樂に注目したい。昨年12月にレインボーカップを優勝して特昇した斉藤は4月松阪で1❶着。2班に上がり初の優勝を決めた。まだ課題はあるが、ラインで決める先行策を心掛けていて、今シリーズは積極的な同型が少ないので斉藤の先行力がものをいう可能性は大いにありそう。岡部芳幸が斉藤を好操縦し上位独占は有望だろう。
佐々木和紀と長田祐弥の神奈川コンビが一番の強敵か。佐々木は何でも自在にやってくる選手で、ここも最低でも中団は譲らないレースだろう。昨年S級では一息不足だった長田はA級戦では決勝にも乗れて安定感が出てきた。佐々木が後手を踏まなければ力強く差し脚を伸ばしてきそう。
メンバーがそろった関東ラインは東京勢と埼玉勢で別れることも。東京勢は岡田亮太、菅谷隆司、今井聡と層が厚い。岡田は2月地元立川で優勝し、着外も少なく積極策も繰り出すようになってきた。4月函館MNの決勝は斉藤を突っ張って逃げて、番手の片折亮のVに貢献していてその再現も十分。菅谷も今井もここぞというときに動けるので、勝機が巡れば逃さないだろう。
植原琢也と女屋文伸の埼玉コンビも黙ってはいない。昨年のS級は苦戦が続いた植原は降級後もムラだが、2月取手では4❷着。決勝は前団がもつれたところをすかさずまくって同県の小玉勇とワンツーを決めた。ただ、今シリーズは新鋭の熊崎麻人まで勝ち上がってくる可能性が高いので展開の利が得られるかも。