出走なら地元の吉田晏が断然
前場所で特班の可能性もあるが、出場ならば地元の吉田晏生が主役だ。191cmの長身がトレードマークの吉田は今期4度の優勝実績を誇る。そのうち3度はまくりによるもので、狙い澄ましたまくりも強烈であるが、持ち味の地脚を生かした先行力もチャレンジ戦では屈指の存在だ。吉田と同県の細沼健治は先行を含めた自力自在戦で奮闘を続けており、4月前橋、5月高松で優出もある実力者。吉田後位をすんなり回れれば逆転も一考。
対抗格となるルーキーの岡本翔は成績にムラがあるものの、2月高松4着での準Vは準決で石川航を破っての逃げ切り勝利を挙げていたり、決勝ではすでに特班を果たした半田誠に続いての2着。11月川崎では単騎戦ながらも初優勝を飾っているし、一発を秘めている選手だ。長走路でも持ち味の先行中心の機動力でV獲りといきたい。
降班組の井上将志は、今期8優参と安定して決勝まで勝ち進んでいる。また2月立川で優勝、準Vは今期3回と決勝でも好成績を残している。九州勢の若手の援軍は手薄ではあるものの、まくり兼備のタテ脚で上位に食い込む。
突出した出走数とバック回数を持つ野見泰要は、競走得点では71点台ながらも3月福井で決勝3着、4月玉野では連勝での優出と競走得点以上に一発は侮れない存在だ。