125、126回生が実戦デビュー!!
「ルーキーシリーズ2024」が3日から富山競輪場で始まる。125期生はゴールデンキャッパーを多数輩出するなど前評判が非常に高いだけにデビュー戦から目が離せない。養成所での競走訓練と異なり、同地区でラインを組むケースも出て来るだろうが、基本的には個の戦いで、やはり養成所での成績上位者がV戦線をけん引していくか。そうなれば、在所ナンバーワンの遠藤拓巳が本命には最も相応しい。大学時代にはケイリン種目で活躍。養成所でのレース内容も先行で4勝、まくりでは17勝をマークと堂々たるものだった。ここも持ち前の地脚を生かした自力攻撃で威厳を示す。
在所3位の栗山和樹が一番の強敵となりそう。卒記の決勝ではコースを突いて抜け出した森田一郎には及ばなかったものの、後方からまくった遠藤を追い、ゴール寸前で交わして準Vと気を吐いた。養成所では自力と差しをバランス良く使い分けて勝ち星を伸ばしていたので、ここも組み立て次第で逆転は十分だ。
在所5位の塩島嵩一朗も卒記の決勝では先まくりで対抗して見せ場を作っていた。高校、大学と自転車競技で数々の好実績を残し、養成所の記録会でもゴールデンキャップを獲得しているように素質は折り紙付きだ。狙い澄ました一撃を決めてくるかも。
油谷蒼、野村賢、船山真生も在所成績でトップ10に入っていた実力者。中でも野村は競走訓練ではまくりで11勝をマークし、卒記で決勝に乗っていた。一発の魅力は十分だろう。また、船山もまくりで10勝していたのは見逃せない。
一方、ガールズは在所ナンバーワンで、卒記チャンピオンにも輝いた仲澤春香で主役の座は不動だろう。ボート競技からの転身でアスリートとしてのポテンシャルが非常に高く、能力評価では2回ゴールデンキャップを獲得し、競走訓練でも先行で25勝、まくりで14勝と他を完全に圧倒していた。このデビュー戦も卒記決勝と同様に仕掛けどころを逃さずスパートし、女王の実力を遺憾なく示そう。
ナンバースリーの高木萌那は高校野球で実績を残して養成所には適性で入所。3回目の記録会ではやはりゴールデンキャッパーとなった。地脚タイプでやや俊敏性には欠けるものの、踏み出してから加速は強烈で、卒記で決勝3着に終わった悔しさはここで晴らしたい。
地元の中部地区からは伊藤優里、平子結菜が参戦する。伊藤は5位、平子は4位で養成所を卒業した選手だけに期待は大きい。16勝と先行での勝ち星が多かった伊藤は卒記でも準Vと存在感を発揮していた。平子は高校時代に自転車中距離種目で抜群の成績を残したレーサー。トップクラスの中では小柄な体格ながらまくり、差しを主体にバランス良く戦法を使い分けて健闘した。組み立て次第で浮上は十分。
在所8位だった大浦彩瑛もゴールデンキャッパーの一員で注目される。自力での勝ち星が多かった競走訓練の内容も申し分なかったし、卒記でも決勝に乗って思い切った先行勝負に出ていた。