機動力で望月湧がリード
123期の力比べになりそうなシリーズは甲乙つけ難いが望月湧世が主役の座には最も近い。望月は1月静岡、2月松戸、同月当所、4月前橋で今期4V。当所では完全優勝をしており望月の得意な短走路で好相性バンクだ。後手を踏んだ際のモロさはあるが、スピードはやはり抜けた存在。実際のレースの車番にもよるだろうが、基本的に同期の徹底先行型とやり合うより、レースの流れに乗っての一撃で勝利を狙ってきそう。
徹底先行が売りの児玉虎之介は2月岐阜、3月松阪MNで2V。まだムラな面はあるものの、持ち前のダッシュ力で一気のスパートを決めてしまえばライバルを沈黙させることも。
田中会心と竹澤雅也は5月久留米でそれぞれ児玉と対戦している。竹澤は準決で戦って児玉の番手で粘る作戦が失敗。田中は決勝で戦って痛み分けの結果だった。まだ決着はついていないので、望月や児玉とのV争いの行方は興味深い。田中は決まり手が100%逃げというド先行。3月小倉2❶着の決勝は、突っ張り先行で火島裕-龍野琳の同期ラインや九州別線だった中野真、成海大を完封した。長く踏める脚力でここも潔く風を切って勝負する。竹澤は未だ優勝がないが、完全に軌道に乗った感じで常に優勝争いには加わっている。組み立て次第で一発は十分に考えられる。
上位が123期ばかりでアタマ取りは厳しいが戦歴やキャリアから在本直樹の自在戦も見逃せない。