競走得点最上位の山岸佳
岸和田G1の裏開催で傑出者がいない今シリーズは力が拮抗して誰が優勝してもおかしくはない。競走得点最上位の山岸佳太に白羽の矢を立てたい。山岸は同地区の機動型がいると前を任せることも多くなり、5月福井のVも長島大のまくりを差したものだが、その前の小倉の初日特選では渡邉雅に何もさせずにまんまと逃げ切っている。調子も戻ってきたようだし、太田龍希が決勝に乗ってこない限り、自力自在に攻めてF1戦連覇を目指す。上位に関東の援軍は見当たらず、東ラインで新山将史が山岸に続くか。
同型のライバルが少ない開催で、徹底先行で売り出す村田祐樹にとってはS級初優勝の絶好のチャンスとなりそう。今期が初のS級でまだ優勝はないと言っても、順調に成績を上げていて、5月取手1❷着では逃げて初V目前だった。堅実な地元の西村光太との中部タッグはかなり魅力的だ。
上田尭弥、上野優太、中村圭志らの熊本勢も差はない。なかなか波に乗り切れない上田だが、かなり持ち直してきて最近は優参回数を増やしている。村田に負けていない積極性を備えていて、主導権を握って自分のレースに持ち込めれば、上野と中村には商機と到来となる。
層の厚さなら畑段嵐士、村田雅一、鷲田幸司の近畿勢だ。ただ、畑段は3月岸和田、ダービーと落車が続き、復帰後はまだまだ本調子に程遠い感じだ。本調子なら持ち前の機動力とレースセンスで近畿ラインで決着に導けるだけに注目だろう。