実力互角で混戦模様
阿部架惟都、田口勇介の北日本コンビはともに仕掛けが早いが、年齢の若い田口が前で戦うか。S級では予選突破に苦戦していた田口だが、一般戦、軽選抜では一発があった。前期は5勝、2着6回。決まり手はすべて先行で、マイペースで駆けると強じんな粘りを発揮する。ここも積極的な競走でレースを支配なら、阿部に好展開が巡ってくる。阿部もS級では苦戦を強いられていたが、番手を無風で回れれば勝機到来。ただ、5月函館記念で落車した後は欠場が続いていて、ここが復帰戦となる予定。体調には一抹の不安が残る。
森山智徳、佐々木翔一の九州コンビを重視する手もある。森山は長らくS級で活躍した実力者で、S級で優勝した実績がある。十八番のまくりは破壊力抜群で、スピードの切れには定評がある。ただ、今期初戦の7月佐世保MNは❻着に終わったのは気がかり。
秋本耀太郎、今井聡、川口満宏とそろった関東勢も侮れない。S級では力不足の感もあった秋本だが、今期初戦の7月伊東MN着。優参は外すも2勝を挙げた。ラインがしっかりしているので、好機に仕掛けて先手を奪うと、関東勢がVをさらう場面もありそうだ。