大混戦を片桐善が断つ
連係するにしても折り合いは流動的だが、機動型が多くそろった関東勢が優勢かと思われる。ここは片桐善也にまずは期待したい。片桐は5月福井❶着で中山拓の番手から直線勝負で差して優勝。片桐自身も自力勝負には強いこだわりを持つ選手だが、売り出し中の熊崎麻人がいるなら前を任せて福井のようにⅤ奪取を図るのでは。関東では秋本耀太郎もV候補に挙げられる。前期S級では苦戦したものの、A級なら話は別。秋本も自力でやりたい気持ちは強いだろうし、一筋縄ではいかない。
長谷部龍一、吉村和之、伊藤正樹の中部勢もそろってS降りで好勝負は必至。長谷部も1年間S級で頑張ってきて、散発的ながら大物食いもあった。A級なら格上の存在感を発揮できるか。長谷部の番手は岐阜同士の吉村の指定席となるが、ライン3番手からでも伊藤の強襲劇は怖い。05年からS級を守り続けてきて520勝を挙げているレジェンドだ。
花田将司、成清貴之の千葉コンビに川口直人の南関勢も組み立て次第で出番を作れる。前団がもつれれば花田のまくりが炸裂するかも。