中部のW伊藤が主役
前期にはS級を張っていた伊藤正樹、伊藤稔真の両者がV争いの中心だ。地元の伊藤正は今期20年ぶりのA級降級。前期には6月函館G3一次予選での連対を始め、軽いギヤを生かした自慢の回転力で敗者戦を中心に確定板入りが多かった。伊藤稔も予選突破は地元の4月四日市のみと苦戦を強いられていたが、5月武雄記念、6月奈良G3ではともに最終日に白星を挙げるなど散発的だがヒットを飛ばしていた。この両伊藤に差し脚鋭い山田祥明まで固める中部勢が主役となりそうだ。
菅原裕太、稲葉一真の静岡100期コンビも侮れない。菅原は前期には4Vの実績があり、持ち味の自力自在戦で比較的安定して決勝までコマを進めていた。稲葉一真も差し脚は好調で、5月伊東で完全優勝を決めている。須藤誠もこの静岡コンビに加わって上位進出を目指す。
小玉勇一も前期は6回の優参で2度の優勝、準V1回、決勝3着1回と決勝まで勝ち上がれば好成績を収めていた。失格連発にも気落ちせず最近も白星を量産しており、その勢いは侮れない。同県の小田倉勇二もまくり脚は健在なので、小玉に乗って埼玉勢でのゴール勝負も。