村上博が貫録を示す
近畿勢が優勢のシリーズは地元の村上博幸が格の違いを示す。昨年はV3、今年に入っても3月玉野記念を➍着で決勝進出など45歳の大ベテランとなっても闘志は衰えていない。4月西武園記念で落車した影響か、全プロ記念や高松宮記念は苦戦したものの、その影響もここまでにはなくなっていそう。譲れない地元戦で今年初Vを飾って後期は好スタートを決めていきたい。大石崇晴も村上らが付くとなれば、一層気合が入るだろう。2月静岡記念で優出、6月函館G3で2勝とグレード戦でも存在感を発揮していて、ここも前々に攻めて近畿ラインを上位に導く。東口善朋は競走得点が上なだけに村上の前回りも考えられそう。タテ脚があって器用な選手だけに、その場合でも村上にもチャンスがある走りを心掛ける。
対するは兼本将太と中川誠一郎の熊本コンビに、嶋田誠也と柳詰正宏の福岡勢も加勢していきそうな九州勢だ。兼本は奈良G3で落車していて、怪我の具合が気掛かりだが、兼本が本調子でなければ中川が自力で勝負していく。6月伊東では松川高を目標から自力を出して優勝もしており、調子は上向いてきている。スイッチが入れば相変わらず怖い存在だ。
まだ復調途上ながら底力ある太田竜馬次第では中四国勢も浮上が狙えそう。コンスタントに1着が取れている木村隆弘や近況良好な三宅達也には注意したい。