河端朋が快速を発揮
今シリーズの主役を務める河端朋之は、世界選(18年)のケイリンで銀メダルを獲得した快速レーサー。今年はまだVには手が届いていないものの、ビッグレースでワールドクラスのスピードを発揮している。ウィナーズカップでは決勝に進出すると、高松宮記念杯の最終日は、上がり11秒2の快速まくりを決めて2着以下を5車身千切った。スピードにものを言わせて別線をねじ伏せよう。久米康平、福島武士の四国勢が河端と連係か。自力基本の久米だが、ダービーの二次予選では、河端に前を任せている。河端が先制し、無風で番手を回れれば逆転十分。
地元の園田匠も有力な優勝候補のひとり。九州の上位陣は自力型が手薄の不利はあるが、位置が悪くなってもコースを探して鋭く伸びてくるし、ダービーの3走目は、まくりを繰り出して勝ち星を手にした。たとえ目標が不在でも軽視は禁物。
直近4カ月の競走得点トップは三谷将太。高松宮記念杯では、一次予選を着で白虎賞にコマを進めた。しばらくVから見離されているが、今年は2月奈良記念をはじめ準V4回。高久保雄介を目標に勝機を見い出す。
ラインの総合力なら中部勢が上位。先行基本の競走で売り出し中の村田祐樹を川口公太朗、西村光太が盛り立てる。スピード非凡で航続距離も長い村田が、タイミングよく仕掛けて主導権を握れば、中部勢が優勝をさらう場面がありそうだ。