S降りの小原丈が決める
主力の半数がS級降りの選手で力関係が読みにくいが、小原丈一郎の機動力を買いたい。失格点が祟って4年ぶりに降級となったが、予選や負け戦では連対ラッシュで前期の競走得点は103点オーバー。5月富山では1❸着で優参を果たし、6月奈良G3は2着と逃げて2連対と乗れている状態でのA級なら不安は少ない。誰が相手でも関係なく、思い切りの良い自分のレースでA級好スタートを切る。
結束力の高さなら勝部貴博、加倉正義、良永浩一の福岡ラインだろう。徹底先行で鳴らす勝部を先導役に、前期S級では自力の脚も披露した良永やマーク戦の技術はまだまだ確かな加倉。勝部が後手を踏まなければ好勝負は必至か。
九州別線で橋本宇宙と上吹越直樹のコンビも一発ムードが漂う。昨年12月に特班した橋本は4月岐阜で1❶着で1・2班戦初Vを達成。まだまだレース運びに甘さはあるが、機動力は高く、ペースに持ち込めば上吹越と決まるかも。
蒋野翔太と都築巧の四国勢も侮れない。蒋野はまくりに構える場面も目立つが踏み出してからの加速は強烈で、1月高松、3月平塚と前期は2回優勝があった。狙い澄ましてのまくりではなく、仕事人の都築が後位を固めるので先行しても面白そう。
滝本泰行はS級でも散発的ながら一発があった。タテヨコ駆使しての浮上には注意。