開幕戦にG1覇者の北井佑が登場
16年4月の熊本地震の被害により、開催を休止していた熊本競輪が8年4カ月ぶりに復活する。待ちに待った開幕戦に高松宮記念杯で優勝した北井佑季が登場する。G戦で決勝の常連となった北井だが、FI戦も走っていて前期は4戦して4Vとまさに無双状態だった。高松宮記念杯の決勝は神奈川連係で郡司浩の番手を回って手にしたものだったが、G1覇者となった以上はより強い責任感を持って一戦、一戦に臨む。徹底先行の自分の競走スタイルで別線を完封する。
迎え撃つは地元の花形選手・嘉永泰斗を先導役に、中川誠一郎、荒井崇博でまとまる九州勢だ。嘉永は4月川崎記念で2着で優勝を果たした後はやや調子を落としたが、6月久留米記念着、7月小松島記念着と盛り返してきた。まくりの決まり手が多いとはいえ、仕掛けるべきところで必ず仕掛けて出る選手。後ろが中川と荒井なら自分だけの競走ではなく、ラインで決めることに一層集中していこう。中川は6月伊東着で松川高の番手からまくってVを飾った。ここに向けて仕上げてきそうで、嘉永の番手なら逆転もありだが、荒井も地元勢に花を持たせるだけの競走では終わらない。
島川将貴と小倉竜二の徳島コンビも反撃に出る。一時期の勢いではないにせよ、島川は前期F1戦で3Vしている。破壊力あるまくりが武器だが、タイミングをつかめば小松島記念で決勝3着と古豪健在ぶりを示した小倉と決まるかも。