混戦も好調な本多哲
今シリーズは主力の半数以上が今期既にVを獲得している選手で優勝候補が絞りにくいが、本多哲也を本命に抜擢する。7月前橋から4場所ほぼ1着で決勝に勝ち進み、同月佐世保は2着で優勝を果たした。今期に入って競走得点は大幅アップ。上昇ムードに乗って得意のまくりで激戦を制するか。同県の成清貴之も7月伊東MN着で今期初優勝している。本多の仕掛けが早まれば持ち前の差し脚を発揮して実力を披露する。
箱田優樹は地元の山田敦也を連れているだけに、位置取りも考えつつ緩んだタイミングを逃さず積極的に勝負していきそう。13年前期から守ってきたS級の座を手放すこととなった箱田だが、さすがにA級では格の違いを示していて7月玉野でVを収めている。8月佐世保で準Vなど堅実な山田との上位独占は有望だ。
層の暑さなら中近勢だろう。常次勇人、白上翔、小川将人、坂上忠克だろう。先導役の常次勇人はスランプを引きずったまま上がった前期のS級では当初苦戦が続いたが、降級前には本来の先行力が戻ってきていた。7月向日町では近畿3車連係を実らせて優勝しており、中部勢が加勢ならラインがしっかりするここも有力なV候補となる。
岡田亮太と伊藤亮の関東勢も侮れない。岡田は失格続きと流れが非常に悪いが、一方で流れによって先行とまくりを使い分けて連対も多い。7月弥彦で優勝し、欠場が多かった前期も走れば結果を出していた。